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『私が殺したリー・モーガン』関連イベント「広瀬未来の解説ミニライブ」レポート

 

5月19日(土)に、映画「私が殺したリー・モーガン」の関連イベントとして「広瀬未来の解説ミニライブ」が開催されました。
神戸を中心に世界で活躍中のジャズトランペッター 広瀬未来さんは、20歳で渡米。4年前に神戸に戻り、JAZZフェスティバルへの出演、ラジオ関西のJAZZ番組を担当されるなど色々な人にジャズの魅力を広める活動を続けています。
今回の関連イベントでは、リー・モーガンの名曲『The Sidewinder』『Ceora』『I Remember Clifford』の3曲を演奏いただきました。
シアターでの演奏は、広瀬さんの演奏をとても近くで鑑賞でき、贅沢な時間となりました。

 

 

また、それだけではなく、広瀬さんによる曲の解説、そして、リー・モーガンが歩んできた紆余曲折の生涯をお話いただきました。
1963年に生まれたリー・モーガンのヒット曲『The Sidewinder』は、発売当時ジャズとしてはとても珍しいビルボード25位という快挙を成し遂げ、4000枚が4日で完売したというジャズ史に残るビックヒットを記録しました。
50年代はジャズが一番格好いい音楽として人気でしたが、60年代に入ってからロックなどが流行り始めジャズ人気が下降。
そんな時期に今までのジャズとは違うビートの効いたこの曲が大ヒットしたそうです。この曲がいかに当時のジャズシーンに影響を及ばせたかがよく分かります。
また、ジャズには、ソウルジャズ、ファンキージャズなど色々な分野がありますが、それらはリー・モーガンの『The Sidewinder』から始まったと言っても過言ではないとのこと。しかもこの曲、スタジオに入ってからトイレにこもってトイレットペーパーに曲を書いたという逸話も!

一躍スターになったリー・モーガンは、15、16歳の頃に、ソニー・スティットというジャズ・サクソフォン奏者のライブに飛び入りで演奏に参加するなどその才能は幼い頃から注目され、紹介しきれなかった神童エピソードがまだまだあるそうです。
そして、リー・モーガンは18歳でビバップを生み出した演奏者であるディジー・ガレスピーのビックバンドに呼ばれ、活動を始めます。
今でこそ、ジャズを学ぼうとすれば教材もセオリーも沢山ありますが、ただレコードを聴く以外何も無かった当時を考えると、とても異例なことだそう。
その後、ビックバンドで活動し、人気が高まってきた頃に、若干18歳でブルーノートからデビュー。
最初の1年で6枚という驚異的ハイペースでアルバムをリリースするなど、ブルーノートが如何にリー・モーガンをプッシュしていたのかがこのエピソードから感じられます。経験値やキャリアも飛び越える、時代が求める創造性をリー・モーガンは持っていましたんですね!

 

 

リー・モーガンの生涯、そして、曲にまつわる歴史をじっくりお話いただき、中身の濃い講義をしていただきました。
どのお話も興味深く、来場者の皆さんは熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
広瀬さん、ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
今後の関連企画にもどうぞご期待ください。(広報担当)

 

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