Cinema シネマ情報
上映終了しました
イタリアネオ+クラッシコ映画祭2017「ウンベルトD」
- 上映期間
- 2017.6.10(土) - 2017.6.14(水)
- 料金
- 一般1500円 学生・KAVC1300円 シニア1100円(2回券発行2200円)
- 監督
- ヴィットリオ・デ・シーカ
- 出演
- カルロ・バッティスティ、マリア・ピア・カジリオ、リナ・ジェンナーリ
- 上映分
- 89分
- 制作年 / 国
- 1952年/配給:コピアポア・フィルム
- 公式サイトURL
- http://mermaidfilms.co.jp/neoclassicoitalia2017/
イタリア映画の現代の古典(ネオクラッシコ)と永遠の古典(クラッシコ)をデジタルリマスター版で上映します。
【ネオレアリズモの軌跡】
終戦を待たずして、人々が闘い、生きている現実を描き出そうという倫理的衝動に揺り動かされて生まれ、数々の名作を映画史に残してきたネオレアリズモ。その人間のあり方の本質を捉えた描写には激しく胸を打たれる。
『ウンベルトD』
観客の涙腺を弛める術で右に出る者なき名匠、デ・シーカが父親、ウンベルト・デ・シーカに捧げた珠玉作。生活に窮し、犬を連れてさまよいゆく哀れなおじいさんの姿を端正に、切々と描ききる。大戦終盤から直後の庶民の生きる姿と魂のありようを映し出したネオレアリズモ作品の中でも、デ・シーカはエモーショナルなインパクトをつきつめ、パトスをぐいぐい揺さぶる。痛切極まりなく、溢れる涙が止まらない。