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上映終了しました

ベルイマン生誕100年映画祭

上映期間
2018.11.10(土) - 2018.11.23(金)
上映スケジュール
11.10(土)15:00「冬の光」/18:35「夏の夜は三たび微笑む」
11.11(日)10:45「第七の封印」
11.12(月)12:45「夏の遊び」
11.13(火)休館
11.14(水)12:45「野いちご」
11.15(木)12:45「処女の泉」
11.16(金)16:45「冬の光」
11.17(土)12:30「第七の封印」
11.18(日)休映
11.19(月)12:45「処女の泉」
11.20(火)休館
11.21(水)12:45「夏の遊び」
11.22(木)12:45「野いちご」
11.23(金)14:45「夏の夜は三たび微笑む」
料金
一回券 1200円、三回券 3000円※前売のみ 当日一回券 1500円、学生1400円、シニア1100円
監督
イングマール・ベルイマン
公式サイトURL
http://www.zaziefilms.com/bergman100/

20世紀最大の巨匠” “映像の魔術師” “北欧映画界の至宝”
イングマール・ベルイマン監督 生誕100年記念特別上映

1918年にスウェーデン・ウプサラで生まれ、1946年に『危機』で映画監督としてデビューしたイングマール・ベルイマン。1955年に『夏の夜は三たび微笑む』で『第9回カンヌ国際映画祭』の詩的ユーモア賞を受賞したほか、『第七の封印』『野いちご』『処女の泉』などの作品で高い評価を獲得し、1979年には引退を決めていたベイルマンは、自分の映画人生の最後を飾るものは、明るく健康的なものにしようと決めスウェーデン映画史上最大(当時)の製作費12億円、俳優51名、エキストラ1000名、上映時間5時間11分のベルイマン最初で最後の超大作『ファニーとアクレサンデル』を完成させます。1983年には、ヴェネツィア国際映画祭が、ベルイマンの全作品に対して、金獅子賞を与えました。映画監督引退後も、ビレ・アウグスト監督『愛の風景』の脚本や三島由紀夫の戯曲『サド侯爵夫人』の演出など舞台演出家や脚本家として旺盛な創作活動を続け、2007年に89歳で逝去するまで、生涯で50本以上の映画を手掛けました。
ベルイマンの生誕100周年を記念する本映画祭では、作品を最新技術で修復したデジタルリマスター版で公開いたします。上映作品は、ジャン=リュック・ゴダールが「もっとも美しい映画」と称賛を贈った『夏の遊び』や『野いちご』といった初期作をはじめ、「神の沈黙」三部作のうちの1作である『冬の光』、ベルイマンの熱狂的ファンであるウディ・アレンは「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る「第七の封印」など、全6本作品を上映します。
今回は、元町映画館との共同開催となり、元町映画館では、「魔術師」、「鏡の中にある如く」、「沈黙」、「仮面/ペルソナ」「叫びとささやき」「ファニーとアレクサンデル」の全6作品を上映します。

上映作品:
「夏の遊び」(1951年/98分)
ゴダールが、最も美しい映画と絶賛した初期の傑作。ベルイマンが学生時代に書いた小説「マリー」を自身で脚色、あるプリマ・バレリーナの過去の苦い恋を描く。後の『野いちご』を想わせるフラッシュバックを使用。初めてすべてを自分のものとして作ることが出来たという、ベルイマンお気に入りの作品。

「夏の夜は三たび微笑む」(1955年/110分)
舞台は20世紀初頭。北欧の白夜の中で展開される軽妙なタッチのコスチューム・プレイ。ベルイマンには珍しいエロティックな喜劇だが、緻密な構成、見事な構図、充実した俳優の演技など、その完成度は高く評価され、ベルイマンが世界に出ていくさきがけとなった。

「第七の封印」(1957年/97分)
ベルイマンの熱狂的ファンであるウディ・アレンは「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る。舞台はペストが蔓延し世界の終末に怯える中世ヨーロッパ。十字軍遠征からの帰途についた騎士が、死神に自らの命を賭けたチェスの勝負を挑む。ベルイマンの名を一躍世界に広めた、人生の意味を探る哲学的寓話。

「野いちご」(1957年/91分)
タルコフスキーがオールタイム・ベストとして挙げた名作。人間の老いや死、家族などをテーマに、車で旅する老医師の一日が夢や追想を織り交ぜながら語られる。青春時代の失恋を野いちごに託した叙情的な一編。女性を描く名手ベルイマンのミューズ、ビビ・アンデションとイングリット・チューリンが艶やかに競演。

「処女の泉」(1960年/89分)
数々の国際的な賞に輝くベルイマンの代表作。可憐な少女を襲う悲劇と父親の痛烈な復讐を、名カメラマンニクヴィストによる北欧の清らかな光と影のコントラストを活かした撮影で描く。黒澤明を敬愛するベルイマンが『羅生門』に深い感銘を受け、その強い影響で誕生した映画として知られ日本で愛され続ける名品。

「冬の光」(1963年/82分)
『鏡の中にある如く』『沈黙』とともに“神の沈黙”三部作。主人公の牧師の苦悩を通して、「神の不在」を描き出す。信者の男が終末への恐怖から自殺するが、牧師はただ祈ることしかできない。神は何故沈黙したままなのか? これを最高傑作とする声も多い、自伝的要素が色濃く反映したベルイマン入魂の作品。
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