Cinema シネマ情報

きらめく拍手の音

上映期間
10.7(土) - 10.20(金)
料金
一般1700円、学生1400円、シニア1100円
監督
イギル・ボラ
出演
イ・サングク、キル・ギュンヒ、イ・グァンヒ、イギル・ボラ
上映分
80分
制作年 / 国
2014年/韓国/配給:ノンデライコ
公式サイトURL
http://kirameku-hakusyu.com

聴こえる[わたし]が見つめる、聴こえない両親の世界
きらめく拍手の音が、音のない豊かな世界へと導いてゆくー

[わたし]の両親は、耳が聞こえない。物心ついたときから、両親から自然と手話をまなび、社会からことばをまなんだ。わたしは両親と外の世界との通訳係で、そのせいか早くに大人になったように思えるけれど、そんな暮らしはじつは息苦しくもあったのだ。
高校を中退してアジアを旅したとき、まるで音のない世界から解放されたような気がした。けれど外の世界に出たことで、両親の音のない世界がいかににぎやかで、豊かだということを教えてくれたのだ。わたしはいま、目の前にある父母の音のない世界を記録する。見つめることで、音のない世界で響く声に耳を傾ける。その世界は、静かだけれどにぎやかな、きらめく拍手のような喜びで満ちているのだ。

騒々しいほど表情ゆたかな手話が交差する、静かだけれどにぎやかな家族の物語
ろうの両親を聴者の娘がみずみずしく描いた、つつましくもいとおしいドキュメンタリー

耳の聞こえない父母の日常を、娘の目線からつつましく切り取ったこの作品は、2015年に韓国国内でロードショー公開され、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015「アジア千波万波」部門で特別賞を受賞するなど、多くの観客にあたたかい感動とともに迎えられました。
監督のイギル・ボラは、高校中退後に東南アジアを旅し、のちに韓国国際美術大学でドキュメンタリーをまなんだ27歳の才媛で、本作が劇場公開デビュー作。繊細な語り口で自身の家族を見つめる視線はやわらかく、聴覚障碍者の日常をこれまでにない親密な距離でつむいでゆきます。この映画は、大人になった娘が、両親から受け取ったたくさんのものへ、まるでプレゼントを返すように撮られたドキュメンタリー。

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