神戸アートビレッジセンター(KAVC)では、アーティストとKAVCが協働して展覧会を創り上げるExhibition as media 2016-2017「とりのゆめ / bird’s eye」を開催いたします。
出品作家には、地域の歴史を掘り起こし、再編集して作品を発表する美術家・伊達伸明氏と、建築をベースに活動する建築リサーチャーグループのRAD木村慎弥氏、リサーチ&ドキュメンテーションに同じくRADの榊原充大氏を迎え、KAVCの建つ新開地をテーマに展覧会を創り上げます。


ある都市を知ろうとするとき、人はその都市を歩く。目に見える都市の状態からだけではその都市を知ったことにはならないと感じたとき、人はその都市の歴史に当たる。固有の年号とともにかつて書かれたその場所の歴史をひもときながら、時制の定かではないその都市の物語と出会う。「昔々」とはじまるそのエピソードは、確かにその都市の成り立ちに触れていると感じるが、それが本当にあったことなのかそうでないのかを判断することができない。その物語を支持するとされる過去の断片と、それが土地の神話であると「されていること」から、それがその都市のために書かれた物語であることを信じ、その都市を以前よりもより深く知ったということにする。 はたして都市を「知る」ということはどういうことか。そして、おおよそ嘘であることが確からしい、ある都市のために書かれた物語に私たちはどのように向かい合えばいいのか。この展覧会は、こうした疑問に答えたり答えなかったりするものである。榊原充大



Exhibition as Media 2016-2017
「とりのゆめ / bird’s eye」

日時:2017年2月18日(土)〜3月5日(日)12:00〜19:00
会場:神戸アートビレッジセンター
料金:無料
主催:神戸アートビレッジセンター[大阪ガスビジネスクリエイト株式会社]
出品作家:伊達伸明、木村慎弥
リサーチ&ドキュメンテーション:榊原充大

「知らんけど」から始まる/まちの楽しみ方

本展覧会では、まちを楽しむ手法として編み出された「しらんけど考古術」という新しい切り口を提示します。
時として荒唐無稽な民話や昔話の方が史実よりも土地への親近感を喚起することがありますが、この手法は、現代の事象からさかのぼって創作した「地域の誕生秘話」をもとに、空想の翼を持って今の風景情報の見方を探るという試みです。
過去/現在、事実/空想を軽やかに行き来しながら、多角的に土地を愛でることを目的とした展覧会を是非お楽しみ下さい。


「オープニングパーティー&トーク」

展覧会に携わった 3名( 伊達伸明、榊原充大、木村 慎弥 )を迎え、本展覧会の みどころや「とりのゆめ」とは何かを話します。 トーク終了後にパーティーを開催いたします。
■ 日時:2 月 18 日(土)18:00-
■ 料金:無料
■ 出演:伊達伸明、榊原充大、木村 慎弥



「遺産創造という考え方」

拡大し続ける世界遺産の概念の中で、考古学の現場に起こりつつある変化に ついて、2016 年夏に京都文化博物館で開催された「アートと考古学展」の企 画担当学芸員・村野正景さんにお話を伺います。「遺産創造」ってなに?
■  日時: 2 月 26 日(日)15:00- ※要予約
■ 料金:無料
■ 聞き手:伊達伸明
■ ゲスト:村野正景さん(京都文化博物館・考古学担当学芸員)
日本・中国・中米などで考古学調査に従事。現在は「インカ帝国展」「黄金のファラオと 大ピラミッド展」「京都府内の学校所蔵考古歴史資料展」「アートと考古学展 - 物の声を、 土の声を聴け -」などの展覧会を担当すると共に、地域組織や学校との連携事業を実施。