束芋
tabaimo



profile
1975年生まれ
京都造形芸術大学研究科在籍

---------個展歴---------
1999 「にっぽんの台所 束芋展」立体ギャラリー射手座/京都

-------グループ展歴-------
1996 「幸福展」 ギャラリー楽/京都
1997 「情報デザインコース東京選抜展」 スペース21/東京
1997 「総合プロジェクト 旅人展」ギャラリーイシス/京都
1999 「キリン コンテンポラリー・アワード’99」キリン本社ビル/東京、キリンプラザ大阪/大阪


-------その他の活動-------
1999 キリン コンテンポラリー・アワード’99 最優秀作品賞


works
タイトル:「にっぽんの横断歩道」
制作年:1999

comment
幼い頃、私は自分自身を特別な存在だと思っていた。算数の時間には頭の良い男の子達と解答する速度を競っていたし、体育の時間バスケットボールをやれば、バスケ部顧問の先生にスカウトされるし、絵を描けば学校代表に選ばれる。何をやっても努力せずに評価されていた。戦争の悲惨さを勉強した時、死をひどく恐れるようになったが、その反面 、人とは違う特別な自分は、他の人がどんなに苦しんで死んでも、自分だけは無傷のまま助かる自信があった。夜寝る時、世界の平和を祈りつつ、戦争が起こったらどのように逃げるかのイメージトレーニングをかかさなかった。その後中学に進み、過去の栄光をひきずり自分自身をのばしていこうとしなかった私は、どの分野においてもみるみるうちに落ちこぼれていった。高校もなんとか入学できたものの、すでに落ちこぼれの素質を開花させていた私は、どん底までいった時はじめて自分が特別 な存在などではないことに気づいた。
勉強しなければ成績は下がるし、運動しなければ体はにぶる。絵はいつの間にか落書きですらしなくなっていた。何の取り柄もなく、普通 の中の普通であることを思い知った時、そんな私でも受け入れてくれる大学に感謝し、生まれてはじめて努力というものを経験した。そして、自分自身が普通 の人間であることを他の人よりも強烈に味わった今、普通である私の思いをその他大勢の思いであると考え、自分の正直なところ(滑稽で汚なく薄っぺらなところ)をもの作りのコンセプトとして制作している。
(※この略歴、文章はアートアニュアル'99パンフレットに記載されたものです)

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