北川雅光
masamitsu kitagawa



profile
1975年生まれ
長野出身
成安造形大学造形学部造形美術科洋画専攻卒業

---------個展歴---------
1996  個展「Summer Aperto」(ウーファーギャラリー/京都)
    
-------グループ展歴-------
1995  IBMびわこ現代絵画展 グランプリ受賞
    (滋賀県立近代美術観ギャラリー/滋賀)
     第8回吉原治良賞美術コンクール展 優秀賞受賞
     (大阪府立現代美術センター/大阪)
     吉川治良賞の5人展(信濃橋画廊5/大阪)
1996  今日のドローイング展(信濃橋画廊/大阪)
     神戸アートアニュアル(KAVCギャラリー/神戸)
1997  「PANZER KUNST」(ギャラリーココ/京都)
     「ART MOVE」(KAVCギャラリー/神戸)


works
タイトル:「溶けるような、墜ちるような

     「何処へ、果てへ」
     「ふたつ」
     「浮きあがる」
制作年:1996

comment
1997. 9月

 根拠のないイメージが、切り取られた時間と空間にスライドしたプランが、制作の核にある。制作に向かう意欲、しかし何もしないで時を過ごす日常。こんな憂鬱と欲求とが複雑な、ひとつの束の状態から、何かを生み出すことは難しいが、無根拠から始めることは悪くない。そんな瞬間に非日常という制作があるように思え、見逃さない。

 人がある力で集団を形成していた時代、宗教的な絵画や彫刻が集団のシンボルとして生まれた。現実は個が集合し、その集合が個として様々に映り込む。個人とは他から異種に映り、それがありふれているから個の認識ができる。だからおもしろい。

 素材を選び、用意して立つ。これの従来の制作のシステムに類似していると思うと、途端に軟弱になる。他だ空っぽの自分自身に何もできないコンプレックスがヒステリックに入り込む。それを知らずの内に認識していることも恐いが、意欲はそんな軟弱さを隠すように盛り上がり、緊張する。快楽で片付けられる問題ではないが、始めることが整理整頓できないと思うと、緊張はゆるみ始める。

(※この文章はアートアニュアル'96パンフレットに記載されたものです)


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