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■comment■
存在を明確化するために、対峙するものが必要であるということは、同時に、"存在"が"それそのもののみでは成り立たない(欠落を内包している)"ということを意味する。
日常や制作のなかで、対象を強く意識したり、それらとの関係や距離を再認識することにより、私は(欠落の内包により起こる二元的な世界の中で)一過的・非安定的に成り立つ私自身やその対象を、しっかりと捉えたいのだと思う。
<結局現実には、どこまで行ってもたどり着くことのできない地平線に、絵画ではその線を一本ひく過程の中でたどり着くことができる。そこでは、自己と対象の境界線は溶け、"あなた"と"私"や"それら"と"私"の間は、あやふやな(どちらがどちらにというのではない)"対話"で結ばれるようになる。
完成とともに私の手を離れ、また一つの物(対象)となっていく作品のなかに、少しでも長くそこでの一瞬の成立がつづけば、と思う。>
(※この略歴、文章はアートアニュアル'02パンフレットに記載されるものです)
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