稲垣智子
INAGAKI TOMOKO

profile
生年月日 :1975年
出身地 :大阪府
出身・在籍学校 :英国国立ミドルセックス大学美術学部彫刻科卒業
作品メディア :インスタレーション、パフォーマンス

---------個展歴---------
2002 「個展」 大阪/CAS

-------グループ展歴-------
1997 「LOVE300」 京都/ギャラリーはねうさぎ
1998 「DAIRY」 ロンドン/Quicksilver Gallery(ブリュッセル、パリに巡回)
2000 「SHOW REEL」 ロンドン/Gallery291
2000 「East End Collaboration2000」 ロンドン
2000 「BANG」 ロンドン/Standpoint Gallery
2000 「第三回国際実験パフォーマンスアートフェスティバル」 ロシア
2001 「The National Review of Live Art  英国
2001 「BLANK HUNTING 」 東京/下高井戸商店街

-------その他活動歴-------
1999 「Ray Finnis Award 1999」英国
2001 「New Contemporaries2001」最終選考候補者、英国
2002  資生堂ADSP入選


works
タイトル:SEA
サイズ:直径 約9000(mm)
制作年:2000
素材:レース編み糸玉・140個、かぎ針、青ペンキ 撮影者:雨宮真紀
その他:パフォーマンス一場面

comment
私の作品はリアルであることとアイデンティティに対する不安を題材としています。このことは90年世代間の問題と考えられている「リアリティの喪失」と関わっています。この喪失感は情報、消費社会の発達によって促されたと思います。このような社会下では思考することなく、購入し身につけること、情報を得ることによって、個性を形成できるように錯覚しています。消費と結びついた個性はささやかな表面 的差異の中でしか存在できなくなってしまいました。そこにはオリジナルを無くしたあるイメージの反復があるだけです。こうして全てが表層化していく中で、空洞化していく内なる自己。私の作品はこのような現代社会に対する視点と、個人的な経験を再経験として視覚化するという過程を混合したものです。過去を再び振り返りなぞることで、自身の経験、体験を再考察することは、現実を現実として捉えるということに対して能動的な行為であり、一瞬一瞬でしかものごとに対する強い感覚を保てない自己をひとつのストーリーとして認識する作業と考えています。この社会にいて、なにを経験し、いかに考え、発想を転化していくかが、作品を制作していく上での重要点となっています。

(※この略歴、文章はアートアニュアル'02パンフレットに記載されるものです)