馬場晋作
BABA SHINSAKU

profile
生年:1978年
出身地 :京都府
出身・在籍学校 :京都市立芸術大学大学院美術研究科在学中
作品メディア :絵画

-------グループ展歴-------
2000 「PAUSE展」 京都/日図デザイン博物館
2001 「our rooms」 京都/space alternative gallary
2002 「萌芽の時」 京都/ギャラリー16


works
タイトル:milfeuille(1)
サイズ:直径300(mm)
制作年:2002
素材:シリコーン樹脂、油彩

comment
馬場晋作  毎日、毎日さまざまなイメージの波が押し寄せる。レスラーは顔を歪め、女優は涙を流し、ゴールに湧く観客*(サポーター)の歓喜の表情が幾度となく写 し出される。
このパンドラの箱には現実はない。時間軸や現実社会は無視され、大きな誇張と身ぶりは、この嘘の構造を露呈する。みんな最初から知っているのだろう。ここでのドキュメントは見られるための構造であり、彼らはイメージを表象へと浮かび上がらせるスペシャリストなのだ。
 意識が目前の事物や言語を映像として認識し、判断するその刹那、我々はイメージを生産する。目の前のもの、我々の世界そのものがイメージに変換される。私が興味あるものはそのイメージ、あらゆる事物が身にまとい、抱え込んでいる“イメージの負債”である。単純に「…っぽい」と言う時、いったい何を指し示していて、何を根拠としているのだろうか。それは割と的を獲た話で、きっと多くの歴史性や「ぽい」と言われるだけのそれなりの“イワレ”を持って出て来ているに違いないと思うのだ。不可視のもの、そこに内包された多くのイメージを目の前まで引き上げてみたい。場所、場所を通 り抜けて付着させた負債を、薄い皮のように剥ぎ取っていく、そうして一つ一つゆっくり慎重に発見していく喜びは、私の認識を少しずつ解体し、再構築し ていく。時折、舞台で肩を震わせすすり鳴く女優が、彼女ではなくなってしまうことを発見するのだ…。  瞬間と言われる時間軸を切り取り、映像からイメージへと移り行くまさにその刹那を、視覚形式という認識構造を、美しく剥ぎ取りたい。淡々と語る事しか出来ず、淡々と羅列する事しか出来ない。しかし昔からあまのじゃくで石頭の私には、一つ一つ確かめる事そこからでしか語る事が出来ないのだろう。

2002.07.31
馬場 晋作

(※この略歴、文章はアートアニュアル'02パンフレットに記載されるものです)


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